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東京都「花粉の少ない森づくり運動」
開始式の写真 石原慎太郎都知事
東京都の進める「花粉の少ない森づくり運動」の開始式に行ってきた。

東京とはいっても西のほうは林業地でもある。江戸時代には、この辺りの山は、江戸に供給する薪炭の生産地だった。今でも山に入ると炭窯の跡がたくさん残っている。

今は、拡大造林政策もありスギの造林地となっているが、このスギを花粉の少ないスギに植え替えようというのが運動の趣旨である。

自治体主導の林業政策は多々あるが、花粉にフォーカスしたものはこれが初めてかもしれない。植え代えたところで花粉は出るし、東京に来る花粉は多摩のものばかりではないことを考えるといろいろと問題もあると思う。

また、どうもこの運動は、石原慎太郎都知事が昨年、あきる野市に行って花粉症になった(笑)ことで火がついたようで、公私混同のような気がしないでもない(笑)。

でも、僕はとっても良いことだと思う。

まず、何より山にお金が落ちること。日本の林業は事業費の半分以上が税でまかなわれているわけだが、これが年々減り続けている。そのため、やる気があっても廃業せざるを得ない林業家も多い。

こういった方々の仕事がいつまでも続けられるように、山にお金を落とす運動はやってほしいと思う。

そして、石原慎太郎都知事が花粉症になったから始まった運動なのかもしれないが、こういう顔の見えるわかりやすい森林への取り組みは歓迎したい。

というのも、戦後の林業政策には意志を感じないからだ。国土を守るという重責を持っているはずなのに、景気に左右され、マスコミに影響されといった風で、官僚が机上でつくった妥協の産物にしか思えないのだ。

林業白書をさかのぼって読むと、教科書検定並に言葉に苦慮してる官僚さまの姿が見えてきて、苦労が偲ばれる。

僕の会ってきた林業家は皆意志が強い人たちだった。その人たちのために、少しでもこの運動が役立つことを願う。


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| 大成浩市 | 日々の暮らし | 23:43 | comments(1) | trackbacks(2) |トップページへ|
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コメント
「拡大造林政策」があったので、お役所が補助金付で出してくる施策には眉唾で見るクセがついています。多くの林野はそのままでは金を生みませんから、補助金目当てに施行をされて、そのまま放置されてお終い、という杉林やカラマツ林の二の舞になるのではないか、と思っています。
そもそも、林野庁の出した「花粉の多い木を切れば花粉の出ない木ばかりになる」という施策にしても、挿し枝による苗、要は数本の木のクローン苗から出来上がっている人工スギ林において有効なのかどうか?普通に考えれば、そもそもの親木の形質をそのまま受け継いでいるのでしょうから、どの木を切っても結果は同じという気がしています。
また、混交林についても、どのような森林に誘導していくのかをきちんときめ細かく見ていかなければ、不適地に植林したり、アカマツの有力な産地にカラマツを植林したりした拡大造林時代と同じ過ちを繰り返すだけのような気がします。
私はヒモ付のお金はかえって害になるだろうと思います。
| SO | 2006/05/01 1:24 PM |
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| - | 2006/12/31 11:07 AM |
林業の復権
 今、日本の森林のほとんどは、杉の人工林になっている。戦後、政策として山に杉を植えた。当時は、材木が不足していたため、成長するのが早い杉を植えることが奨励された。戦後の日本の林業は、杉が軸だったと言える。1985年以降、為替レートの完全変動相場制移
| ■特にテーマなど設けずに | 2006/05/21 2:49 PM |


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